鬼木達監督にとっての“幸い”

 どこの国でも強豪チームからは代表に多くの選手が招集され、チームにとって大きな負担となる(まるで、リーグ戦を面白くするために強豪チームに課された“ハンディキャップ”のようなものだ)。実際、今の川崎の強さを考えるならば、もっと多くの選手が招集されていてもおかしくない(万一、海外組が招集できないような状況が生じた場合には、川崎に数人の補強選手を加えたチームを代表として戦わせてもいいくらいだ)。

 しかし、日本の場合、代表チームの半数以上を海外組が占めるため、川崎からの招集は2チームが同時に活動した3月の場合でも、たったの(!)5人に過ぎなかった。

 従って、川崎にとっては代表の負担(ハンディキャップ)も最小限ですみ、代表ウィーク明けでも調子を落とすことなくプレーできたのだ。

 しかも、脇坂と山根は2戦目のモンゴル戦で出場がなく、U―24代表の三笘と旗手もアルゼンチンとの第2戦では出場時間は10分にも満たなかった。そのため、川崎の鬼木達監督は2試合目でフル出場した田中を除いて、“代表帰り”の4人を先発でそろって起用することが可能だった。

※第2回に続く

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