■4月7日/J1第8節 川崎フロンターレ―サガン鳥栖(等々力)
Jリーグ史上、10クラブ目となるJ1通算300勝だ!
等々力競技場にサガン鳥栖を迎えた一戦は苦しんだ90分間だった。ボールを保持できても、なかなかゴールが決められない。さらに、アウェイユニフォームにひやりとさせられる場面も作られた。
そんな状況を打破したのが、遠野大弥だ。連戦ということもあって、前節スターティングメンバーだった三笘薫と家長昭博がベンチスタートとなり、旗手怜央はベンチ外。代わりに先発したのが、小林悠、長谷川竜也、田中碧だった。そのため、三笘や家長に加えて知念慶と遠野大弥という3トップを主戦場とする選手が4人もベンチに座っていた。
スコアレスで膠着したピッチに最初に送り出されたのが、三笘と遠野だった。長谷川と脇坂に代えて62分に交代。三笘が左ウイングに入り、遠野は脇坂に代わってインサイドハーフに入った。
「点を取って来いと言われた」
「(シュートやランニングといった)良さを表現してこい」
鬼木達監督にそう言われてピッチに立った遠野は、わずか3分後にゴールを決めて見せた。右サイドで保持したボールを、ジョアン・シミッチがレアンドロ・ダミアンに向けて強めのパス。ダミアンはそれをフリックすると、ボールはペナルティエリア前に入っていた遠野の足元に来る。