■山根や坂元ら「代表で使ってみたい」選手が招集された

 そうした事情から、海外組が9人、国内組が14人というバランスになった。初招集は8人を数える。

 誰を選ぶのかは監督の専権事項だ。好みが反映されるところはある。

 そのうえで言えば、「代表で使ってみたい」と多くの人が考える選手が、今回は選ばれている。それこそが、これまでとの大きな違いだ。

 川崎フロンターレの右サイドバック山根視来セレッソ大阪の俊敏なドリブラー坂元達裕らの初招集は、広く支持を集めるものと言える。2019年にJ2のモンテディオ山形でプロキャリアをスタートさせた坂元は、違いを生み出せるレフティーとして注目を集めている。

 名古屋グランパスの好調を支えるセンターバック中谷進之介、移籍1年目のセレッソで定位置をつかんでいるボランチの原川力も、国際舞台で試してみたい選手だ。また、川辺駿はここまで2勝3分とリーグ戦無敗のサンフレッチェ広島で、中盤を構成している。

 FC東京小川諒也は、レフティーの左サイドバックだ。森保監督が言うところの「スペシャルな武器」を、分かりやすく持った選手である。

 柏レイソルで背番号10を着ける江坂任も、「いつ呼ばれてもおかしくない」プレーを見せてきた。シーズン序盤の柏はいまひとつ乗り切れていないものの、この28歳は攻撃のポジションを幅広くこなし、左右両足をしっかりと使える。周りを生かし、自らも生きるタイプだ。ここまで触れた7人に加えてヴィッセル神戸のGK前川黛也が、初招集の8人となる。

 復帰を果たした選手もいる。浦和レッズの守護神・西川周作が、森保監督指揮下で初の招集を受けた。横浜F・マリノスの右サイドバック松原健も、14年以来の代表入りとなる。

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