■海外組より国内組が多くなった理由とは?
森保一監督の日本代表としては、これまでと違う選考と言えるのではないだろうか。
3月25日の国際親善試合の韓国戦、同30日のFIFAワールドカップ・アジア予選2次予選のモンゴル戦に臨む日本代表のメンバー23人が、18日午後に発表された。
ヨーロッパでプレーする選手が9人選出されているが、フランスとスペインでプレーしている選手はリストアップされていない。ドイツとベルギーでプレーする選手も、すべてのクラブから選ばれているわけではない。
具体的に名前をあげていけば、GKシュミット・ダニエル、DF長友佑都、酒井宏樹、植田直通、室屋成、MF原口元気、柴崎岳、橋本拳人、FW鈴木武蔵らが招集されていない。同時期に活動するU-24世代も含めると、DF板倉滉、中山雄太、MF三好康児、堂安律、久保建英らもメンバー外となっている。
五輪世代では、冨安健洋だけが選ばれた。彼については、日本代表で主力だからである。森保監督は「(日本代表で)絶対的にスタメンでないということであれば、U―24のアルゼンチン戦にまわってもらう」と説明しており、19日発表のU―24日本代表のリストも注目される。
メンバー発表会見に登壇した日本サッカー協会の反町康治技術委員長と森保監督は、「この国からは招集はできて、この国からは招集できない」といった明確な線引きを明かさなかった。とはいえ、コロナ禍の現在は、国や地域によって出入国のルールが異なる。海外組でも招集可能な選手とそうでない選手が出てきてしまう、と考えるのだ妥当だ。