●DF 登里享平(川崎フロンターレ/7試合)
圧倒的な成績で優勝した川崎フロンターレであろうとも、試合の中で苦しい時間帯というのは必ずある。普段は単純なクロスが少ない川崎だが、そういう時間帯には登里が縦に走りクロスを上げて相手を押し戻した。そしてそれがコーナーキックに繋がれば、その間に相手は勢いをそがれ、チームで修正をして、再び試合が川崎のものになっていった。
三笘薫がノビノビとプレーできたのも、登里の存在が大きかった。追い越す動きを抑えて三笘が駆け引きに集中できる状態を作るだけではなく、仕掛けない場面では追い越してボールを引き出すことと後ろで作り直すポジションを取ることを適切に判断し、一切流れを止めずにサポートを欠かさなかった。
その他の候補としては、成長著しかった清水エスパルスの立田悠悟、湘南ベルマーレで出色の出来だった田中聡、負担が大きい中で奮闘を続けた名古屋グランパスの丸山祐市、セレッソ大阪の推進力になっていた松田陸らが挙がった。