■長崎は”同じ轍を踏まない”

 首位のV・ファーレン長崎は、3連勝で5位まで順位をあげてきたジェフユナイテッド千葉とホームで対戦した。10節の徳島ヴォルティス戦で今シーズン初黒星を喫し、前節のモンテディオ山形戦は一瞬の油断から0対1で敗れた。絶対に落とせないホームゲームである。

 果たして、29分に大竹洋平が先制ミドルを突き刺す。敵陣で相手のパスをカットし、すぐに得意の左足を振り抜いて今シーズン自身3点目をゲットした。33分には2トップの一角を担う畑潤基が、右サイドからのクロスをワンタッチで仕留めて追加点を奪った。

 前半にあげたリードをそのまま守り切り、長崎は9節以来のクリーンシートで勝点3をあげた。「これぐらいでいいというやり方でいては、前節のように足元をすくわれる。気を抜かずに90分戦えたことが良かった」とは試合後の手倉森監督だが、ストライカーの富樫敬真を負傷で欠き、4人の外国籍選手を控えに温存したなかで、勝点を「29」に伸ばして首位を堅持した。

 3位の徳島は5試合負けなし、4位のヴァンフォーレ甲府は8試合不敗で、上位につけている。また、3連勝の東京Vが、今シーズン最高の5位に浮上してきた。

 永井秀樹監督が率いる東京Vは、23日開催の次節で北九州と激突する。アウェイへ乗り込む東京Vが勝点3をつかむと、昇格争いは混戦模様となっていくが、果たして──。

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