■チェイス・アンリと高井幸大の台頭に期待

 DFは最終予選の全試合にスタメン出場している板倉滉(ボルシアMG)と町田浩樹(サンジロワーズ)は順当。欧州有数のビッグクラブに所属する冨安健洋アーセナル)と伊藤洋輝バイエルン・ミュンヘン)の二人は実力と実績で見れば順当でも良いが、怪我で外れて時間が経っていることもあり、復帰後のパフォーマンスを見極めたい。
 本来ここに谷口彰悟(シント=トロイデン)を加えたいが、アキレス腱の負傷で長期離脱中となっており、今後の回復でどうなるか不透明だ。もちろん完全復活を願いつつ、この機会に高井幸大(川崎フロンターレ)はもちろん、チェイス・アンリ(シュトゥットガルト)のような若手の台頭に期待したい。
 瀬古歩夢(グラスホッパー)や招集経験のある渡辺剛(ヘント)、藤井陽也(コルトレイク)も候補だが、サプライズ枠としては今年のアジアカップでトレーニングパートナーも経験した、U−19日本代表のキャプテンである市原吏音(大宮アルディージャ)の名前をあげたい。
 全体の構成を考えると、センターバックが本職の選手は6人程度と見る。もう一人は3バックに加えて、オプションとして4バックを選択した時に右サイドバックをこなせる選手が対象になりそうだ。現時点では菅原由勢サウサンプトン)が筆頭で、橋岡大樹(ルートン・タウン)が続く存在だ。ただ、やはり伸びしろを考えると関根大輝(柏レイソル)がさらに成長して、森保監督の評価を高めてくるとチームに勢いが出る。

  1. 1
  2. 2
  3. 3