■チームとして「可能性」が広がった1年
――チームに大きな変化がないように感じていても、実はいろいろと変わってきているんですね。
後藤「町田浩樹も成長したし、冨安健洋がいなくても、それほど困らないチームになっていたもんね。もちろん、いてくれたらもっと強いチームになるかもしれないけど、冨安がいないから守備が不安定になるということは全然なかった。板倉滉も安定感があるし」
大住「3バックにしたことで、一人ひとりの出来があまりチームとしての出来に響かなくなったよね。それに、11月の試合では橋岡大樹、瀬古歩夢が出ることもあったけど、それでも別にという感じで、誰が出ても大きく力が変わらないチームになっていたよね」
後藤「高井幸大がさらに成長してきたし、チェイス・アンリはシュツットガルトでほぼレギュラーになっちゃったし」
大住「さらに伊藤洋輝もいるんだよ」
後藤「あとはサイドバックだけだね、手薄だなと思うのは」
大住「特に左が不足気味だね。でも、今のようにCBが安定していれば、冨安をサイドにまわしてもいいわけだよね。試合ごとの戦い方によっては、三笘薫とか攻撃的な選手をウィングバックとして使うこともできるし。本当に急にチームとしての可能性が広がった1年だったね。あの役をこなす選手がいない、ここが足りないというのではなく、こういうことも、ああいうこともできると、可能性が広がった感じがする」