■「リーグ最多タイ」の福岡、そしてJ2にも!

 勝点で広島に並ぶFC町田ゼルビアにも、引き分けの予感が漂う。

 町田も中断期間にルヴァンカップを戦い、第2戦では2-0と勝利したが、初戦の5失点が響き、準決勝進出はならなかった。リーグ戦では2試合連続引き分けと、まだ調子が上向いていない印象だ。

 また、今節はチーム最多得点の藤尾翔太が出場停止。対戦するアビスパ福岡は引き分け数が「11」とリーグ最多タイ。前回も引き分けている町田と福岡の対戦は、今回も勝点を分け合うことだろう。

 これで広島と町田は、1ポイントを積み上げて勝点56とするはず。今回は予想対象外だが、ヴィッセル神戸は今節勝利し、勝点を55へと伸ばすとみる。その結果、首位から勝点1差に3チームがひしめきあい、優勝争いがさらに激化することだろう。

 北海道コンサドーレ札幌東京ヴェルディの顔合わせも引き分けが濃厚。東京Vは福岡と同じく今季ここまで11引き分け。調子を上げている札幌との対戦だが、引き分けが妥当なところだろう。

 ガンバ大阪浦和レッズの対戦も、ドロー決着を予想したい。リーグ戦でG大阪は4試合連続、浦和は3試合連続で引き分けている。天皇杯を戦って中2日での連戦となるG大阪、監督交代の余波が残る浦和の対戦は、ドロー決着が妥当だろう。

 ドローの波は、J2にも広がりそうだ。

 監督交代後に調子を上げていた徳島ヴォルティスだが、今節は主力2人が出場停止。対する大分トリニータは16位に沈んでいるが、クラブが片野坂知宏監督を支える声明を発表しており、ある程度のカンフル剤になるはず。そうした状況では、勝点の分け合いが濃厚だ。

 もうひとつのドローは、ファジアーノ岡山愛媛FCの対戦。このカードの通算対戦成績は愛媛がわずかに勝ち越しているが、10勝10分8敗と異常なまでに引き分けが多い。愛媛のJ2昇格で3年ぶりの顔合わせとなった今季第9節も引き分けており、今回もドローが濃厚だ。

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