■町田、東京V、磐田…J1昇格組が台風の目に!

 そのような存在になる候補はいくつもある。昨年7位の好成績を残し、ルヴァンカップも制したアビスパ福岡がその筆頭だろうか。エースの山岸祐也を失ったが、ナッシム・ベン・カリファはそれ以上の活躍を見せる可能性がある。どんな相手をも恐れることなく、選手に果敢なトライをさせる長谷部茂利監督のチームマネジメントは、アジアカップで活躍したチームに共通する。

 黒田剛監督の下でJ1初昇格を果たしたFC町田ゼルビア、2022年まで日本代表コーチだった横内昭展監督率いるジュビロ磐田、16年ぶりにJ1復帰を果たした東京ヴェルディ城福浩監督)の「昇格3クラブ」も、例年の昇格チーム以上に期待が大きい。特に町田はそのスタイルに適合したJ1経験豊富な中堅の選手を多数獲得し、1年目から台風の目になる可能性を秘めている。

 さらに、日本で19シーズン目を迎えたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いるコンサドーレ札幌、山口智監督が着実に戦術を積み上げてきた湘南ベルマーレ、昨年、久々のJ1復帰ながら攻撃的なサッカーを貫いて10位の成績を収めたアルビレックス新潟(松橋力蔵監督)、毎年主力を失いながらもそのたびに新しい選手に戦う力をつけさせて奮闘し続けるサガン鳥栖川井健太監督)、曺貴裁監督が指揮を執る京都サンガF.C.…。

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