■全日程の3分の1を消化。昨年はこの時点の上位2チームが昇格

 J2リーグは14節を終了し、全日程の3分の1を消化した。

 この時点の順位は、最終成績にどれぐらい関連するのか。過去5シーズンを振り返ってみる。

 2022年シーズンの14節終了時点の順位は、1位が勝点29の横浜FCで、2位が勝点26のアルビレックス新潟だった。最終的には新潟が1位、横浜Cが2位でフィニッシュした。

 21年は1位が新潟、2位がFC琉球、3位が京都サンガF.C.、4位がジュビロ磐田だった。J1自動昇格を果たしたのは、磐田と京都だった。

 20年は1位がV・ファーレン長崎、2位がギラヴァンツ北九州、3位が徳島ヴォルティスだった。3位の徳島が勝点を84へ伸ばしてJ2優勝を果たし、同じく勝点84で2位に食い込むアビスパ福岡は、14節終了時点の順位は13位だった。首位・長崎との勝点差「14」を跳ねのけて、長谷部茂利監督が指揮する福岡はJ1昇格を勝ち取ったのだった。

 19年は混戦模様だった。最終成績で1位に躍り出る柏レイソルは、14節終了時点の順位が勝点23の6位だった。また、2位でJ1昇格を果たす横浜FCは、勝点18の12位だった。

 18年は1位が大分トリニータ、2位がレノファ山口FCだった。大分はそのまま自動昇格圏を確保し、2位でJ1に辿り着く。J2優勝を成し遂げる松本山雅FCは、2位に勝点6差の7位だった。

 20年の福岡や19年の横浜FCのようなケースはあるものの、序盤戦から上位で争っているチームが、J1昇格を勝ち取るケースは多い。J1昇格候補にあげられながら中位にとどまっている磐田や仙台は、勝点獲得のペースをいち早くあげていく必要がある。

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