【新生サッカー日本代表「考察」】W杯ベスト8へ――森保一監督が目指す「アクションサッカーの質向上」!バングーナガンデ佳史扶、半田陸「現代的SB」招集の狙い【守備編】【想定フォーメーション図】の画像
バングーナガンデ佳史扶(FC東京)は長友佑都の後継者になれるか  撮影:中地拓也
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■GKに東京五輪世代の大迫と谷が招集

 新生サッカー日本代表のメンバーが明らかになった。3月24日にウルグアイと、同28日にコロンビアと対戦する26人が発表されたのだ。

 森保一監督はカタールW杯以来となる日本代表の活動にあたって、「W杯ベスト16の壁を突破する」ことを、現実的なターゲットにあげた。選手選考については、「毎回ベストな選択をしていく」とし、「より幅広く、選手層を厚くして最強の日本代表を作っていけるように」との視点から、今回の26人がピックアップされている。

 複数のシステムに対応できるメンバーだ。カタールW杯アジア最終予選の主戦術となった4-3-3、W杯で採用した3-4-2-1にも対応できるが、ここでは4-2-3-1を選んだ。

 森保監督は「自分たちでボールを握ったときのクオリティの向上」を、今回の2試合の課題にあげている。そのために、まずは4-2-3-1でボールを保持していくことにトライすると考えた。4-3-3ではボランチの遠藤航守田英正田中碧の稼働率が高くなることも(鎌田大地板倉滉を起用することもできるが)、4-2-3-1とした理由だ。

 GKはシュミット・ダニエル大迫敬介谷晃生の3人で編成された。カタールW杯でチームを後方支援した川島永嗣と、J2の清水エスパルスに在籍する権田修一が外れ、東京五輪世代のふたりが招集されている。

 実績から考えればシュミットのスタメン起用が濃厚だが、ここでは谷を推す。この22歳はカタールW杯アジア最終予選にほぼ帯同しているが、試合出場は昨年7月のE―1選手権の韓国戦のみだ。海外組を交えたメンバーで、彼を起用したい。

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