■山形が即戦力ふたりを補強!
移籍以上が活発化してきた。
攻撃陣のパワーアップを実現したのは、13位のモンテディオ山形だ。7月11日にFWディサロ・燦・シルヴァーノを清水エスパルスから、同12日にMF樺山諒乃介を横浜F・マリノスから、それぞれ期限付き移籍で獲得したのだ。
ピーター・クラモフスキー監督率いる山形は、チームトップの7得点をあげていたFW藤本佳希が、5月8日に行なわれた大分トリニータ戦で左膝前十字靭帯損傷及び内側半月板損傷の負傷を負った。全治までは術後半年以上を要するとされ、今シーズン中の復帰は難しいと見られていた。
さらにブラジルFWデラトーレも、6月18日のヴァンフォーレ甲府戦を最後にメンバー外となっている。オーストラリア人指揮官は日本人選手のポジションを変えながらやり繰りをしているが、夏の移籍市場でディサロの獲得に踏み切った。
レレの愛称を持つこの26歳は、ギラヴァンツ北九州に所属した20年にJ2で得点ランク2位の18ゴールを叩き出した。E-1選手権の日本代表入りした町野修斗(現湘南ベルマーレ)との2トップは、同年シーズン前半のベストデュオだったと言っていい。
21年の清水移籍後は、同年に1ゴールを記録したのみと、物足りない数字に終わっている。後半戦に捲土重来を期す山形と、再起をはかりたいディサロの思惑が一致した移籍だ。
樺山は2シーズン連続の途中加入となる。昨シーズンは16試合出場で2ゴール2アシストを記録した。ピッチ上での存在感は数字以上のものがあり、局面を打開する強烈な「個」として輝きを放った。
シーズン途中での加入とはいえ、「はじめまして」ではない。6月5日のFC琉球戦を最後に7試合勝利のないチームで、即戦力として期待される。