■本間は「自分なりの武器」で高みを目ざす

 21年のパフォーマンスには、物足りなさがあったに違いない。今シーズンに賭ける思いは強かったはずだ。

 開幕戦こそスタメンを外れたものの、2節の大宮アルディージャ戦で2アシストを記録し、3節の山口戦では初ゴールをマークする。

 15節の水戸ホーリーホック戦では、後半からの出場で2ゴールをあげ3対0の勝利に貢献した。7月6日のジェフユナイテッド千葉戦まで22試合に出場し、5得点6アシストを記録している。この時点で昨シーズンと同じスタッツを叩き出していた。

 チームはJ1昇格争いを繰り広げている。9日に新潟市内で取材に応じた本間は、「途中で抜けてしまってチームに迷惑をかけてしまうことは、本当に申し訳なく思います」と、まずはチームへの思いを口にした。そのうえで、野心を明かした。

「自分には自分なりに武器があるので、ドリブルは向こうでも大事にしていきたい」

 J2からヨーロッパへの移籍と言えば、昨夏の伊藤洋輝が思い出される。当時J2のジュビロ磐田からドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトへ移籍し、定位置を確保してチームの1部残留に貢献した。今年6月には日本代表入りしている。わずか1シーズンで、伊藤はまったく違う景色を目にしている。

 新天地ベルギーで、本間はどんな景色を目にするのか。半年後、1年後、2年後、彼の眼前にはどんな景色が広がっているのか。

 21歳のチャレンジが楽しみだ。

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