■レッズで苦しむ日本のエース

南野拓実 撮影:中地拓也

 リバプールで苦しみながらも、途中出場で結果を残している日本のエース・南野拓実もCFのオプションとなり得るだろう。日本代表では主に左ウィングでプレーしているが、ゼロトップシステムを採用した場合、偽9番としての働きが期待できる。本大会でも大迫抜きで戦うことを想定すれば、南野がCFでプレーすることも考えなければいけない。

 現に左ウィングでプレーしている南野はどちらかというと中に絞ってプレーしたり、カットインからチャンスを生み出す傾向にある。そのため、現在の日本代表では縦への突破が期待できる長友佑都を左サイドバックに置いている。また南野を代える場合、中山雄太を左サイドバックに置くことが多い。リバプールや代表でもCFの位置でのプレー経験があるため、問題はないだろう。

 さらに南野をCFに置くことで、三笘薫との共存も期待できる。サイド突破が魅力的な三笘を左ウィングに置くことで、多くのチャンスが生まれる。ワンタッチでのシュートや狭いスペースからでもゴールを狙える南野が真ん中にいることで三笘と伊東純也の攻撃が非常に効果的になるだろう。南野をCFに置き、ワールドカップ前にもさまざまな選手を周りで試してほしいところだ。

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