■遠藤康のクオリティは別格
セントラルMF 島田譲(アルビレックス新潟)
アルベル前監督のもとで中心選手のひとりとして機能し、今シーズンもダブルボランチの一角を担っている。両CBとともに攻撃の組み立てを担い、効果的なタテパスで攻撃のスイッチを入れる。2列目のタレントが力を発揮できているのは、彼がリズムよくボールを配給していることと無関係でない。
ルヴァンカップ出場で過密日程を消化してきた大分で、このキャプテンは全15試合に先発出場している。2列目の左サイドで起用されることもあるが、セントラルMFを基本ポジションとしてビルドアップから崩しにまで関わる。バランス感覚に優れており、ポジション取りが計算されている。
2列目右サイドでボールを落ち着かせながら、パスとドリブルをタイミング良く使い分けて攻撃をコントロールしている。ここまでアシストは「1」だが、チャンスクリエイトの数は少なくない。冷静かつ正確なシュートはJ2では別格のクオリティで、ギリギリでプレーを変えられるのもさすがだ。チーム事情からFWで出場しても、自分の良さをしっかりと表現している。
長谷川竜也(横浜FC)、チアゴ・アウベス(岡山)、平戸太貴(町田)らとの比較になるが、ゲームキャプテンを務めることもある長谷川の選出に驚きはないはずだ。3-4-2-1のシステムで左シャドーを担当しながら、必要に応じて立ち位置を変えてボールを循環させ、パスの出し手にも受け手にもなっている。5得点はチームトップだ。甲府がJ1昇格争いに加わっていれば、もっとクローズアップされている選手と言える。