【J2ラストスパート】「J1昇格持ち越し」京都チョウ監督は前向きの一方、相模原「劇的すぎる勝利」、名波松本の「瀬戸際」、大宮も「危険ゾーン突入」の壮絶残留争い!【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
名波浩監督(松本)   写真:アフロ

■甲府勝利で京都のJ1昇格は持ち越しに

 京都サンガF.C.のJ1昇格は、次節に持ち越しとなった。

 J2リーグは11月20日と21日に第40節が開催され、2位の京都は20日にファジアーノ岡山と0対0で引分けた。勝点は「82」となった。

 3位のV・ファーレン長崎ジュビロ磐田と引分けて勝点75となり、残り2試合で京都が長崎に抜かれることはなくなった。あとは、勝点73で追いかけてくるヴァンフォーレ甲府が引分け以下に終われば、京都の2010年以来のJ1昇格が決まる。

 しかし、吉報は届かなかった。甲府は21日に行なわれたブラウブリッツ秋田とのアウェイゲームを2対0で制し、勝点を「76」とした。京都と甲府との勝点差は「6」となり、残り2試合の結果次第で順位が入れ替わる可能性が残ったのだった。

 とはいえ、京都はいつもどおりに前向きだ。岡山戦はお互いが強みをぶつけ合う好ゲームで、観衆を惹きつける攻防が繰り広げられた。終盤には岡山のオーストラリア代表FWミチェル・デュークのシュートがバーを叩く場面もあったが、勝点1を上積みすることができた。チョウ・キジェ監督は「勝点1をポジティブに受けとめながら」、必要な修正をはかっていきたいとしている。

 次節はジェフユナイテッド千葉とのアウェイゲームだ。ユン・ジョンファン監督率いる千葉は、30節から11戦負けなし(7勝4分)のクラブ記録を打ち立てている。今節もギラヴァンツ北九州を2対0で退けており、注目の対戦となりそうだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3