【J1昇格戦線異状アリ】磐田首位に返り咲き!京都を引きずり落とした甲府指揮官と21歳FWが語った同じ言葉「我々はまだまだ死んでいない」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
伊藤彰監督(甲府)   写真:森田直樹/アフロスポーツ

■総得点2位の新潟の攻撃力にかげりが

 J1昇格戦線もJ2残留戦線も、混とんさを増している。

 9月4、5日開催のJ2リーグ第28節では、前節まで首位の京都サンガF.C.と同3位のFC琉球が敗れた。4位のアルビレックス新潟は、19位のギラヴァンツ北九州とスコアレスドローに終わっている。勝点50を超えているトップ4では、2位のジュビロ磐田だけが勝利した。松本山雅FCを、4対0で粉砕している。

 東京五輪後の成績を見ると、新潟がペースダウンしている。1勝3分1敗で、勝点6の上積みに止まっているのだ。

 北九州戦では15本のシュートを浴びせた。アルベルト・プッチ・オルトネダ監督は「あらゆる方法で攻撃を試みた。勝利を目ざして多くのチャンスを作りにいった」とチームの姿勢を評価したものの、「我々が継続して抱えている決定力不足が出てしまった」と嘆いた。

 ここまで48得点は磐田に次いでリーグ2番目だが、前節の水戸ホーリーホック戦、今節の北九州戦と2試合連続でノーゴールに終わっている。2試合続けての無得点は今シーズン初めてだ。2列目の高木善朗本間至恩ロメロ・フランクらが、再開後はゴールから遠ざかっているのは気がかりである。

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