■21歳の宮崎純真が全得点に絡む!

 今シーズン初先発で1得点1アシストを記録した宮崎は、「相手は首位で、自分たちは勝てていなかったので、何が何でも勝ちたかった。勝利につながる得点とアシストができて良かったです」と安どの表情を浮かべた。カウンターで仕留めた3点目も、アシストのひとつ前のパスは宮崎が出している。全得点に絡んだわけだ。

 京都を破って勝点48とした甲府だが、首位の磐田は勝点59で、2位の京都は勝点57である。京都は消化試合数がひとつ少なく、7日開催の松本戦に勝利すれば勝点は60に到達する。追いかける甲府に求められるのは、さらなるペースアップだ。

 伊藤監督は「我々はまだまだ死んでいない。ここからもっともっと上がれるように、次のゲームも頑張りたい」と言葉に力を込める。殊勲の宮崎も、指揮官と同じフレーズを使った。

「ヴァンフォーレ甲府はまだまだ死んでいない。ここから連勝して絶対に昇格したい」

 この試合には泉澤仁が出場していなかった。チームトップの10得点と4アシストを記録しているアタッカーは、左アキレス腱断裂で全治6か月と診断された。

 残り試合は泉澤を欠くことになるだけに、宮崎の躍動はチームの支えになる。スピード豊かなドリブルで局面を打開できる21歳は、甲府のキーパーソンになっていくかもしれない。

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