■ルヴァンカップ浦和戦で警告灯が灯った
しかしオリンピック後に異変が起こる。再開初戦の大分トリニータ戦は２−０で手堅く勝ったが、続く柏レイソル戦は０−０の引き分け。今季初の無得点試合。続くサンフレッチェ広島戦も１−１の引き分け。そして８月２５日のアビスパ福岡戦は０−１で敗れて、今季初黒星を喫するとともに、昨年から続けてきた「無敗」の記録も３０でストップした。再開後の４試合は１勝２分け１敗。勝ち点は５しか積み上げられず、６３となった。
８月にはいってから、強行日程で試合をこなし、川崎と同じ２６試合となった横浜ＦＭは、この日サガン鳥栖に４−０で快勝して勝ち点を６２に伸ばし、ついに差は勝ち点１となった。８月最後の週末、川崎はコンサドーレに２−０で勝ち、猛暑のなか快進撃を続けてきた横浜ＦＭが鹿島アントラーズに０−２で敗れたことで、勝ち点差は再び４に開いたが、けっして安心できる差ではない。
９月１日、川崎は浦和レッズとのルヴァンカップ準々決勝第１戦に臨んだ。試合は一進一退で進んだが、前半３１分に守備の要であるセンターバック（ＣＢ）のジェジエウが足を痛めて山村和也と交代、するとその最初のプレーで山村は浦和のプレスを受けてボールを失い、そのまま先制点を許した。そして後半３５分にはもうひとりのＣＢとしてプレーしていた車屋紳太郎も足を痛めて交代を余儀なくされた。
試合はＰＫで追いついて１−１で引き分けたが、川崎にとっては、黄色い警告灯が激しく点滅しながら回転するような緊急事態となった。
