■「得たものは多かった」「ちゃんと攻めてたしね」
―Ｊリーグにも良い選手がたくさんいます。
大住「そうだね、若い選手たちが活躍しやすくなっている」
後藤「左サイドは誰もいないと言っていた中で、中山雄太が出てきたようにね。左サイドには、まだまだ、中野伸哉とか、鈴木冬一とかいるし。まあ、次のワールドカップには間に合わないかもしれないけど」
大住「今回のオリンピックに、みんながすごく刺激を受けたと思う。それだけ頑張ってくれたし、森保一監督は私が勝たせることができなかったと言っていたけど、森保監督だって頑張っていた。刺激を受けて、これを次のワールドカップに持っていかないといけないと、みんなが思っている。
そういう意味では、今回のオリンピックで、日本サッカーが得たものはすごく大きかった。たしかにメダルには手が届かなかったけど、準決勝の壁は破れなかったけど、得たものは絶対に大きい」
後藤「今日も０－３のままで終わっていたらダメだったけど、なんとか１点は返せたし、最後に攻めの時間をきちっと作っていたし」
大住「そうそう、シュートを打ちまくったしね。まあ、余っている花火をバンバンと撃っている感じはしたけど」
後藤「ははは。三笘なんか、まだまだたくさん余っているよ」
大住「けど、あの点の取り方でよかったよね。あれが、メキシコが日本に対して取った、なんだか分からないけど入っちゃったような１点とか、あるいはフリーキックやコーナーキックでもなく、三笘が三笘にしかできないプレーをして取った１点だった。
あのステップと、タッチと、左足シュートまでの速さ、あれで点が取れたのが良かった。まだまだできるぞ、ということが示せたし、試合後に号泣するほど頑張ってくれたし」
―あのへんは見ていて面白かったですね？
大住「面白かった。行けよ行けよって感じ」
後藤「放り込んで吉田がヘディングを狙うというパワープレーだけじゃなくて、ああやってきちっと崩して攻めて、ちゃんと形を作っていた」
