■スペインのデコボコセンターバックに脅威をどうやって与えるか
スペイン代表にとっても、この試合が五輪本番前のラストマッチとなる。そのため、本大会を睨んだベストメンバーで来ることが濃厚だ。
スペイン代表の最終ライン中央に入るであろうDFパウ・トーレス(ビジャレアル)とエリック・ガルシア(バルセロナ)、それからGKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)はユーロ2020にも召集されていた。
個の力だけで突破するには壁は厚いため、ワントップに入る選手と2列目の3人のコンビネーションは必須。パウ・トーレス身長192センチ、エリック・ガルシアが同182センチと高さに差があるコンビだが、そもそも日本の前線も攻撃も“高さ仕様”ではないことから、地上戦での崩しの形をいかに用意できるか。グループステージでフランスから、さらに、勝ちあがった際にはさらなる強豪国から白星を奪うためにも、攻撃陣が鉄壁守備にどの程度、脅威を与えられるかは見逃せない。
中盤もワールドクラスの選手が並ぶ。アンカーに入るのは、オーバーエージのミケル・メリノ。昨季、レアル・ソシエダでラ・リーガ26試合に出場し、2得点4アシスト。スペイン代表としても6試合に出場した実力派は、身長188センチと中盤でエアバトルも制す。このミケル・メリノと組むペドリは、18歳にしてすでにバルセロナとスペイン代表の心臓となっている選手だ。