■8・9月に4つの戦いを控える川崎

 23試合を消化し、19勝4分0敗で勝ち点「61」と2位の横浜F・マリノスに勝ち点差「11」をつけている。一方で、8月から9月にかけて、リーグ戦だけでなく、天皇杯、ルヴァン杯の準々決勝、そしてACLラウンド16と重要なゲームを立て続けに控えている。当然、タイトルを懸けた試合に万全な状況で挑みたいが、離脱した選手をかばうために他の選手に負担がかかった場合、さらに負傷者が増える可能性があり、鬼木監督も頭を悩ませることとなる。

 ACLで存在感を出し、大分戦で途中出場した宮城天のように、あるいは、ここまで14試合と順調に出場機会を伸ばしている橘田健人のように、若手が成長してさらに試合に絡むことが求められるだろう。

 そんな中で、王者・川崎がどのような進化を見せるのか。国内最強を誇るチームの底力が、今、試される。

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