■負傷者と移籍のWパンチ

 試合は、77分に遠野大弥が追加点を奪って2-0で完封勝利を収める。公式記録では、川崎がシュート14本を撃ったのに対し、大分は2本。スコア以上の完勝で、昨季のリベンジを見事に果たしたといっていい。

 一方で心配なのが、ダミアンの負傷の具合だ。試合後、鬼木達監督は「筋肉系のトラブルであることは間違いない」と明言。程度は分からないものの、一時的に戦線を離脱する可能性が高い。ACL小林悠が負傷し、この大分戦でも復帰できていないため、川崎のセンターフォワードは知念慶だけになる可能性がある。ダミアンと小林の復帰時期が分からないが、その間、知念1枚で乗り切らなければならないだろう。

 目覚ましい成長を見せていた田中碧が海外移籍し、ダミアンと家長昭博と”悪魔の3トップ”を形成していた三笘薫の移籍も近々で発表される見込みだ。国内で随一の厚さを誇った川崎の選手層だが、大島僚太も含めた負傷者と移籍で一時的に厳しい戦いを強いられる。ダミアンは交代後、ロッカルームに下がることなくベンチに座っていただけに、軽傷であることを願うばかりだ。

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