■8月9日/J1第23節 大分トリニータ0-2川崎フロンターレ(昭和電工ドーム大分)
川崎フロンターレが大分トリニータを破って、開幕からの無敗記録を「23」に伸ばした。
中断明けの再開初戦は、“因縁の大分戦”だった。昨季、圧倒的強さでリーグ優勝を誇った川崎だったが、リーグ優勝を阻止された試合がある。それが、アウェイの大分戦だった。2020年11月21日、勝てば優勝となった試合で、大分に0-1と完封負けを喫してしまった。そもそも、昨季、黒星を喫したのはわずか3チームだけ。この試合は、昨季のリベンジの意味も持っていた。
その因縁を払拭するかのように、前半早々にスコアを動かしたのがエースFWレアンドロ・ダミアンだ。10分、日本代表DF山根視来の縦パスに反応したダミアンは、ペナルティエリア内の右で山根のパスをダイレクトで右足シュート。難しい角度ではあったが、これを見事に決めてみせた。昨季、90分かけても割れなかった大分ゴールを、今季は早々に割ってみせたのだ。得点ランキングでリーグ2位となる今季13ゴール目は、貴重な先制ゴールとなった。
ゴールだけでなく試合の流れも完全に握っていた川崎だったが、その後、不穏な事態が発生する。27分、ダミアンがピッチの上で座り込むと、そのまま交代を要求。FW知念慶と交代したのだ。ここまで22試合に出場している絶対エースが、前半早々でピッチを去ることとなってしまう。