■7戦負けなしの長崎が上位に迫る!
J2リーグは19節を消化し、前半戦の終了まで残り2試合となった。
上位戦線に、またしても動きが出てきた。
シーズン開幕とともにアルビレックス新潟とFC琉球が開幕ダッシュを仕掛け、京都サンガF.C.が合流して3強となり、ジュビロ磐田が迫って4強となった。そしていま、V・ファーレン長崎がJ1昇格争いに加わろうとしている。
長崎の前評判は高かった。徳島ヴォルティス、アビスパ福岡とJ1昇格争いを演じた昨シーズンの主力選手が、ほぼそのまま残留したからだ。手倉森誠監督はチームを去ったものの、吉田孝行コーチの内部昇格で継続性も担保した。ところが、11節まで4勝2分5敗と振るわず、吉田監督を解任する事態となった。翌12節は佐藤一樹ヘッドコーチが指揮し、13節から松田浩監督のもとで再出発を図った。
アカデミーダイレクターを任されていた新監督は、ディフェンスを整備した。前監督のもとで全試合で失点を喫していたからで、初采配となった13節のギラヴァンツ北九州戦を1対0でモノにすると、15節のファジアーノ岡山戦から6月19日開催の栃木SC戦まで、5試合連続のクリーンシートで5連勝を達成している。
松田新監督の就任後は7戦負けなしとなっており、10勝3分6敗の勝点33で5位まで順位をあげてきた。4位の琉球には勝点3差まで迫っており、26日の次節は磐田と、7月3日の前半戦ラストゲームは京都と激突する。上位陣との直接対決で連勝すれば、昇格争いは一気に白熱化するだろう。