■琉球は勢いと一体感を生む勝利をつかんだ

 首位の新潟は敗れたが、2位のFC琉球はどうだったか。

 町田ゼルビア対アルビレックス新潟に先駆けて15日に行なわれた栃木SCとのホームゲームで、琉球は4対2で勝利した。

 栃木SCは6節のレノファ山口FC戦の勝利を最後に、7試合白星から遠ざかっていた。結果は順当に映るが、琉球にとっては2つの意味で価値のある勝利だった。

 ひとつ目は試合展開だ。開始3分に先制点を許しながら、16分と22分の得点で逆転した。44分の失点で一度は追いつかれるものの、74分と90分の得点で突き放した。先行された試合を引っ繰り返したのは、5節の千葉戦に続いて今シーズン2度目だ。

 後半に突き放した試合展開について、樋口靖洋監督は「ボールを動かして相手を走らせて、疲れが出てきたところで仕留めるという話をして、焦れずにボールを動かして相手を走らせたことで、終盤の2点という結果が出たと思います」と評価した。地力がついてきていることを、示すことができた一戦だっただろう。

 ふたつ目は得点者だ。開幕から全試合に先発してきた1トップの阿部拓馬がメンバー外のなかで、シーズン5試合目のスタメンとなった清水慎太郎が16分の同点弾をゲットした。2点目は上里一将の技巧的な直接FKで、35歳のキャプテンにとってはシーズン初得点である。

 3点目は途中出場の茂木駿佑が決めた。後半途中から出場し、右足の強烈なナックルシュートを突き刺した。

 ダメ押しの4点目を決めた李栄直も、終盤に投入された選手だ。先発に抜てきされた選手、途中出場の選手が結果を残すことで、チームの勢いは増す。雰囲気が高まり、一体感が強まる。

「今日が14節ということで、リーグ戦42試合を考えると3分の1を消化することになる。そういう意味で、ひとつの節目の試合だなと思っていました」と樋口監督は話し、「勝点を33まで伸ばしたことには満足している」と納得の表情を浮かべた。この時点で暫定的に首位の新潟と並び、翌日の新潟の敗戦を受けて同勝点の2位となった。

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