■5月4日/J1第12節 川崎フロンターレー名古屋グランパス(等々力)
4月29日の同じカードから中4日で行われた川崎フロンターレと名古屋グランパスの首位攻防戦の第2ラウンドは、初戦に続いて川崎が先制。31分、左コーナーキックをDFジェジエウが頭で合わせ、見事に名古屋ゴールを割った。さらに50分には三笘薫のドリブル突破から山根視来が追加点を奪う。そして59分にはオウンゴールで3点差とするなど、初戦に続いて大勝するかに思われた。しかし実際は、逆だった。名古屋が2点を返して1点差と肉薄してみせたのだ。
1失点目は73分。三苫のシュートのリフレクションを回収しようとした山根がロスト。そのボールから古巣対決となった斎藤学がドリブルを発動。中に切れ込んでシュートを放つが、これもリフレクションし、そこからつながれて名古屋が右サイドに展開する。最後、オーバーラップした森下龍矢がグラウンダーのマイナスクロスをゴール前に送ると、それを日本代表の稲垣祥に豪快に決められてしまうのだ。これが、首位攻防戦における名古屋の最初の得点であり、川崎の最初の失点。それまで川崎が見せていた堅守からは想像もできない崩され方だった。
2失点目は、マテウスのゴラッソだ。左サイドで与えたフリーキックをマテウスが直接決めたもの。ゴール前で待ち構える両チームの選手の頭上を通り越したボールは急激に落ちると、川崎ゴールのサイドネットに突き刺さったのだ。