「最強の矛盾対決」川崎vs名古屋(1)1試合平均「2.5得点」と「0.25失点」のスペシャル・ワンの画像
サイドの攻防でカギを握る川崎FW三笘薫と名古屋FW相馬勇紀 撮影:中地拓也

■4月29日/J1第22節 名古屋グランパス川崎フロンターレ(豊田スタ)

 このGW中に、1位・2位対決がホーム&アウェイで連続して行われる。

 まず4月29日に豊田スタジアムで、そして5月4日に等々力競技場で、川崎フロンターレと名古屋グランパスがぶつかるのだ。その勝ち点差はわずかに「3」。2試合の直接対決で、名古屋が逆転することも、川崎が差を「9」に広げることも可能な、激熱カードだ。

 順位こそ1つ差なれど、両チームの特徴はまったく異なる。川崎は圧倒的な攻撃に強みを持ち、名古屋は圧倒的な堅守が武器になっている。川崎はここまで12戦して30得点。1試合平均にすると2.5得点。今季は12戦して全試合で得点を奪っており、複数得点を記録した試合は8試合。その確率は66.6%となる。

 一方の名古屋は12戦してわずか3失点という、衝撃的なまでの堅守ぶり。12戦のうち完封した試合はなんと10試合。12戦で最も多いスコアはウノ・ゼロと呼ばれる「1-0」で、奪った得点を虎の子にのように守り切ることに大きな自信と経験を持っている。

 そのため、1位・2位対決で予想されるのは、おそらく、川崎が攻めて名古屋が守るという展開だ。攻める時間が長くなるであろう川崎が、実際に得点を奪うことができるのか。そして、名古屋はそれを守り切ることができるのか。それと同時に、攻めながらも名古屋のカウンターに対して川崎がリスクヘッジできるのか、そして、名古屋は守りながらも川崎の隙を付いて鋭利なカウンターを発動できるのかが、見どころとなる。

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