■GWの直接対決がカギに
日本代表にも選出されている山根視来が思い切ってオーバーラップ。相手ゴール前でダミアンとワンツーで抜け出すと、鮮やかな追加点を奪ったのだ。それまでの苦戦を感じさせない、そして、ピッチコンディションを感じさせないプレーで、試合を決定づけた。
終わってみれば3-1。昇格組のアビスパ福岡を見事に一蹴してみせた。これで川崎は無敗の10勝目。今季2度目の5連勝を果たし、勝ち点を29とした。
「中2日ということで体力的にも難しい中、そして気候も難しいゲームになりましたけど、そういった中でも選手がしっかりと自分たちの今出せる最大限の力を出してくれたと思う」とは指揮官の弁。選手をたたえるのも当然の勝利だった。
同日、2位の名古屋グランパスがホームでサンフレッチェ広島を1―0で破り、勝ち点を26に伸ばした。消化試合が10試合の赤鯱軍団と同11試合の川崎フロンターレの勝ち点差は「5」。4月29日と5月4日に予定されている直接対決2連戦を心理的に優位に進めるためにも、次節・広島戦は負けられないプレッシャーがかかる。
とはいえ、それを乗り越えてこその王者だ。昨年の優勝を決めた試合も2位G大阪との直接対決だったが、5-0で大勝してみせた。アジアに羽ばたく今季は、国内で圧倒的な強さを見せて昨年以上の白星を積み重ねてみせる。