■4月3日/J1第8節 川崎フロンターレ―大分トリニータ(等々力)
大分に2-0で完封勝利し、8戦して7勝1分と無敗を継続した川崎フロンターレ。得点数「21」も得失点差「17」も、昨年同様の強さといえる。さらに、三笘薫の2ゴール、丹野研太の初出場、登里享平の復帰と、川崎にとって収穫が多かった大分戦だが、不安もないわけではない。
その一つが、代表活動だ。3月後半に日本代表とU24代表の試合が2試合ずつ行われ、川崎からは5人が選出。A代表で山根視来と脇坂泰斗、U24代表で三笘薫、旗手怜央、田中碧が日の丸を背負ってプレーした。代表マッチから初めてのJ1の試合となったこの試合に、山根、脇坂、三笘、旗手の4人が先発出場。田中は72分から出場し、5人全員が出場した。
その代表勢の中には、試合の端々で疲労を感じさせる場面が何度もあった。代表での活動が心身ともに負担が大きいことは当然だ。しかも、山根と脇坂はA代表に初めて招集されただけに、慣れていない部分も多かったことは容易に想像できる。
昨年、川崎は過密日程の中でも圧倒的な強さと強度の高い内容を披露したが、選手は常にチームでプレーしていた。しかし今年は、東京五輪を控えており、さらに、W杯予選も復活している。今後、海外遠征も入ってくるだろう。国の威信を懸けた試合に川崎の選手が求められるのは当然のこと。その代表活動が、今後、個々の負担になっていく可能性はある。