■鬼木達監督「名古屋が首位」

「チームと代表の両立」は、トップレベルの選手が備えるべき条件と言われているが、今後の川崎はまさにその壁が立ちはだかることになるかもしれない。

 そしてこの試合には、もう一つプレッシャーがあった。それは名古屋の存在だ。川崎は大分戦前の段階で7戦して6勝1分の無敗だった。しかし、鬼木達監督は試合前に「名古屋が首位だと思っています」と胸中を明かしていた。

 川崎より消化試合が1試合少ない名古屋は6戦6勝。つまり、1分けした分だけ、勝ち点2を失った分だけ、名古屋がリードしていると計算しているのだ。まだ序盤とはいえ、昨季の川崎にはライバルとなるチームがいなかった。それほどの独走ぶりだった。1敗しても他チームを圧倒しているという精神的余裕はあったはずだ。

 川崎はそのプレッシャーをはねのけて、大分に勝利。8戦して7勝1分とした。同じくこの節で名古屋は、FC東京にホームで引き分けて、7戦して6勝1分。鬼木監督の“計算”に合わせれば、イーブンか1歩リードという立場になるだろう。

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