■“絶対的アンカー”が突如のベンチ外
今季、名古屋グランパスから加入し、アンカーのポジションを務めていたMFジョアン・シミッチは、開幕戦から9試合連続で先発出場。最初の6試合こそ途中交代していたが、7試合目以降3試合連続でフル出場していた。しかし、4月14日のアビスパ福岡戦でベンチメンバーからも外れると、この広島戦でもベンチ入りしなかった。
また、旗手怜央も開幕戦から8試合連続で先発を果たしていたほか、U―24代表でも高評価を得るなど、今季は上り調子で来ていた。もともとはウイングを務め、さらにインサイドハーフもこなせるユーティリティプレーヤーで、さらに左サイドバックでもプレーできる貴重な存在だったが、4月7日のサガン鳥栖戦以降、4試合連続でベンチ外となっている。
また、センターバックに加えてボランチとしてもプレーできる山村和也は3月18日に負傷。全治3か月程度を要する見込みで、まだ復帰できる状況にない。
GKチョン・ソンリョンは、3月28日に第2第3腰椎横突起骨折で全治4週間と発表され戦線離脱していたが、この広島戦で復帰。負傷の影響を感じさせないプレーを披露してみせた。
ところが、この広島戦の終了間際に、FW小林悠が太ももを痛めて座り込む場面があった。小林はその後も最後までピッチに立ったものの、小林の負担を少なくするために川崎の代名詞である4-3-3を4-4-2に代える応急措置を取るほどだった。小林の負傷の具合は分かっていないが、鬼木達監督は小林を「外に出すべきだった」と試合後に振り返っており、昨季のチーム得点王の状況は気になるところだ。