■最注目は久保ではなく三笘だ
招集されたメンバーでは、三笘薫（川崎フロンターレ）が最注目だろう。昨シーズンのＪ１で1３ゴールをあげたドリブラーは、今シーズンもハイパフォーマンスを披露している。Ｊ１ではちょっと止められないレベルに達している印象だ。
サガン鳥栖の中野伸哉は、４月に新高校３年生となる１７歳だ。３バックと４バックに立ち位置を変えるチームで、左センターバックや左サイドバックを任されている。攻撃への関わりもスムーズで、ここまでリーグ戦で２アシストを記録している。横内監督からどんな役割を与えられ、どのような解答を弾き出すか。
一方で、Ｊ１リーグで好調をアピールする選手がメンバー外となった。５節終了時点でランキング首位の６ゴールをマークしているＦＷ前田大然（横浜Ｆ・マリノス）、同４得点のＭＦ荒木遼太郎（鹿島アントラーズ）は、このタイミングで使ってみたい選手だった。前田は１７日のＪリーグで負傷したことが、メンバー発表後に横浜Ｆ・マリノスから発表されている。また、これまでのコアメンバーでは開幕節以降出場のないＦＷ上田綺世（鹿島アントラーズ）、Ｊ２でプレーするＦＷ小川航基（ジュビロ磐田）が外れている。
さらに、今冬にシントトロイデンへ移籍した橋岡大樹もリスト外だ。同クラブでは新型コロナウイルスの感染者が出ており、１８日に発表された日本代表にもひとりも招集されていない。
コンディションなどで招集できない選手もいたようだが、面白いメンバーが揃ったのは間違いない。横内監督には２試合を通して様々な組合せにトライしてもらい、チームの可能性を拡げることを望みたい。
