もう一人の獲得選手であるアルトゥール・カイキは、左ウイングをベストポジションとしながらも、センターフォワードと右ウイングでもプレーできるアタッカー。4-4-2であれば、左右のサイドでもプレーできるため、ファン・アラーノと強力な2列目を構成する可能性もある。

 ピトゥカもカイキもしばらくは入国できないため、当面の鹿島は昨季のメンバーで戦うことになる。しかし、補強の数を見ても分かるように、すでにチームとしての骨格はできているため、外国籍選手2人は、途中からチームの勢いを加速させる存在となるはずだ。

 また、昨季加入しながらも、その能力を引き出せていない選手にも注目したい。左サイドバックの永戸勝也は、仙台時代に10アシストを記録してリーグアシスト王になりながらも、昨季は22試合2アシスト。バランスを考えながらのプレーに重きを置いた昨季だったが、今季はその左足からのチャンス量産にも期待したい。

 また、右サイドバックの広瀬陸斗は、負傷による長期離脱こともあって15試合出場3アシストに終わってしまった。シーズンを通して定位置を掴み、得点機会に絡む姿に期待したい。

 他チームの追随を許さない8度のJ1リーグ優勝を誇る鹿島アントラーズ。序盤でつまずきながらも最終的には5位でフィニッシュしたザーゴ監督のチーム作りは2年目となり、9度目のJ1制覇は現実的な目標となる。

 

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