その他の候補としては、ゴール数は伸びなかったがFC東京の攻撃の中心だったディエゴ・オリヴェイラ、出場する度に決定的な仕事をした小林悠川崎フロンターレ)らが挙がったが、5人の交代が可能になったことと過密日程でのターンオーバーで、フォワード1人1人の印象に残る場面がなかなか増えなかった。

 同様の理由で、チャンスを与えられる選手が増えた一方、フィールドプレーヤーでの絶対的な存在、というものがなかなか生まれにくいシーズンだった。だからこそ、三笘薫の衝撃はより大きかった。

 不思議なもので、取材した試合の中から選んでも、全試合から選ばれるメンバーとそこまで変わらないであろう結果となった。つまり、それだけ安定して高いレベルのプレーを見せてくれている選手たち、ということだ。

 来年、更なる対策をされた中でこのうちの何人が同じように活躍することができるのか、あるいは彼らを上回るほどの新しい力が躍動するのか。
今年見られるものは今年のうちに目に焼き付け、そして2021年を楽しみに待とう。

PHOTO GALLERY 【画像】2020年J1ベストイレブンはこの11人
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