取材カメラマンが選ぶ2020年「J1ベスト選手」(3) FW編 太陽トリオの中心に輝く「剛柔」キング!の画像
マイケル・オルンガ(柏レイソル) 写真/原壮史
【画像】2020年J1ベストイレブンはこの11人

 今季のJリーグを70試合以上取材したカメラマンが、取材した試合で選んだJ1ベストイレブン(J1は全チーム複数試合取材済み)。
 まだ試合は残っているので、是非彼らの素晴らしいプレーを見ていただければ幸いだ。

 ポジションはGK、DF、MF、FWで分けたが、Jリーグのベストイレブン選出方法と同じように、フォーメーションの図にした時のポジションや、試合をすることを想定したチームバランスについては考慮していない。

選手名(チーム/取材した今季の出場試合数)

●FW マイケル・オルンガ柏レイソル/6試合)

 誰が選んでも間違いなく選ばれるだろう。戦いの場がJ2からJ1に変わっても、その破壊力は変わらなかった。大きなストライドや力強さを活かしたキープ、それにヘディングでのゴールももちろんあるが、剛だけではなく柔も兼ね備えているのが魅力だ。

 左足のコントロールされたシュートをキーパーの届かないコースに綺麗に流し込むシーンが多く、そういう場面が目立つということは抜け出すプレーも巧みだということだ。

 身体能力の高さに加えてそういう上手さもあり、単独で試合を決めることもできれば、連携から得点を量産することもできる。オルンガを気にしすぎると江坂任がシュートを放ち、江坂を気にすればオルンガにやられてしまう。後半戦には、長く戦列を離れていたクリスティアーノもそこに加わり、相手はどこからシュートが飛んでくるかわからない状況で守らなければならない。

 この非常に厄介なトリオに対応する術はあるのか。1月4日のルヴァンカップ決勝は、来年再び対戦することになる各チームのサポーターも大いに注目する必要がある。

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