■ACL決勝まで後8試合
ACLに参加する3つのクラブは他のクラブ以上の過密日程となっているわけだ。そして、3クラブはカタールまでの移動を経てACLを戦う。
ACLでは、グループリーグの残り4試合に加えて決勝トーナメントまでが一気に開催されるので、12月19日の決勝戦まで戦ったとすれば、カタールでは最大8試合を戦うことになる。“超過密”のJリーグを終わらせた後の連戦だけに、非常に厳しい日程と言わざるを得ない。
ただ、幸い(?)3つのクラブはJリーグの優勝戦線からは脱落している(FC東京にはまだ数字上は逆転優勝の可能性は残っているが)。つまり、Jリーグの試合では主力を温存しながらACLに照準を合わせて戦うこともできるのだ。
ACLでは日本を代表して戦う3つのクラブの健闘を祈りたい。
心配なのは3クラブとも2020年シーズンのリーグ戦で好調を維持できていないことだ。FC東京こそ暫定4位に着けているものの、10月25日の時点で横浜F・マリノスは7位、ヴィッセル神戸は11位と低迷している。こんな状態でACLを戦い抜けるのだろうか?
ただ、僕はそれはあまり心配する必要はないと思っている。
3つのクラブがJリーグで低迷していることにはもちろんそれぞれ個別の理由があるのだが、共通して言えることはJリーグでは強豪クラブは対戦相手に分析・研究され、対策を講じられてしまう。それが、彼らが勝ち切れていない原因となっているのだ。