日本サッカーを代表してACLに参戦する3クラブは、超過密日程のJリーグをさらなる高速で戦っている。Jリーグでの戦績は必ずしも思い通りになっていない。しかし、11月下旬からカタールで集中開催されるグループリーグの残り試合と、勝ちぬけば進む決勝トーナメントへの視界は良好だ。日本勢上位独占すら期待できる。FC東京は11月24日、横浜FMと神戸は25日から始まるカタールでの戦いは、12月19日に決勝を迎える。
■Jリーグの消化試合数に大きな違いが
新型コロナウイルス感染症の拡大によって長い中断期間があった後、6月末に再開したJリーグはこれまでのところほぼ順調に日程を消化している。すでに観客数が1万人を超すこともあり、またアウェー・サポーターも入場できるようになって、さらい太鼓など鳴り物入りの応援スタイルも復活。少しずつではあるが本来の姿に近づいてきた。
しかし、それでも今シーズンのJリーグは中断期間もまったくない“超過密日程”の下で戦われている。そして、日程もかなり変則的になっており、消化試合数のバラつきが大きくなっている。
たとえば10月25日の試合を終えた時点で、J1で最も消化試合数が多いのは横浜F・マリノスで、すでに28試合を消化。消化試合数が少ないサンフレッチェ広島やベガルタ仙台と比べると5試合も多くなっている。だから、順位表を眺める時も、常に消化試合数を考えながらということになる。
10月25日までの試合が終わったところで、このところ絶好調のガンバ大阪が2位に浮上。G大阪は首位を独走している川崎フロンターレと同じ24試合を消化しているので、ようやく首位と2位の勝点差が比べやすくなった(まあ、勝点差が17もあるのでは、比較しても無意味なような気もするが……)。
その首位を独走している川崎は10月24日、25日の週末には試合がなかった。
“超過密日程”の中でこんな事態が起こってしまうのは、JリーグはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参加している3つのクラブの試合を前倒しで消化してきているからだ。