■「これを続けていけば順位を上げていける」

 就任3試合目で初勝利をつかんだ鈴木監督は「初戦が逆転負け、次が引分け、今日が勝利ということで、改善、成長していっている」とチームのパフォーマンスを讃えた。2試合連続フル出場の遠藤については、「時間も作れるし、ゲームの流れも読んだなかで、コントロールできる。なおかつ突破のパスの精度、あるいはセットプレーのキックの精度も素晴らしいと思います」と評価した。

 その遠藤は試合を振り返って、「非常に嬉しく思いますし、チームとしてもなかなか勝てていない状況だったので、ホームで勝てて良かったと思います」と切り出した。自身加入後のチームについて問われると、控え目ながらも手ごたえを明かした。

「僕が来るまでの状況、チーム内の状況はあまり分からないので、比較はできないですけど、ボール支配率も高くなっていると思いますし、チャンスもたくさん作れていると思うので、そこはポジティブにとらえています。2試合連続失点0はやはり素晴らしいことだと思うので、これを続けていけば順位を上げていけると思っています」

 磐田は勝点を34に伸ばし、順位を12位に上げた。「大事なところでミスが出て、痛い星を落とした」と手倉森誠監督が悔やんだ長崎は、ヴァンフォーレ甲府に敗れたギラヴァンツ北九州と同勝点の4位となっている。ただ、連勝を「11」に伸ばした2位のアビスパ福岡とは、勝点差が「3」から「6」に開いている。首位の徳島ヴォルティスファジアーノ岡山と引分け、福岡に勝点で並ばれた。

 次節は3位の北九州と4位の長崎が激突し、徳島は勝点39で6位の甲府の挑戦を受ける。この2試合の結果次第では、昇格争いの様相が変わるかもしれない。

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