■4位の岡山は得点力アップへストライカーを補強

 清水を勝点1差、長崎を勝点2差で追走する3位の横浜FCは、今夏の移籍市場ではいまのところ新戦力を獲得していない。5月末にFWミシェル・リマ(ブラジル)、6月21日にFWジョアン・パウロ(ブラジル)を獲得している。

 チームはここまでリーグ3位タイの42ゴールを記録しており、FWカプリ―ニとFW伊藤翔が6ゴールずつを、FW小川慶次朗が5ゴールをあげている。彼らが得点源となりつつ、どこからでも得点できるのが今シーズンの横浜FCだ。

 その裏づけとなっているのが、リスタートのキッカーを務めるDF福森晃斗である。北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍中のレフティは、リーグトップの12アシストをマークしている。189センチのミシェル・リマは、チームの強みをさらに引き出すカードになりそうだ。

 トップ3を追いかける4位のファジアーノ岡山は、ブラジル人FWグレイソンが長期離脱中の前線に即戦力を迎えた。京都サンガF.C.からFW一美和成を完全移籍で獲得したのだ。

 26歳の一美は、19年に京都で17ゴールを叩き出した。22年には徳島ヴォルティスの一員として、25試合出場7得点の成績を残している。

 岡山の総得点「31」は、リーグ7位の数字だ。3強を脅かすには得点力アップが必要で、一美はその役割を託される。

 中盤にはMF神谷優太が加わった。韓国Kリーグ江原FCから国内復帰を果たす27歳は、愛媛FCや清水エスパルスでJ2の戦いを経験している。FWガブリエル・シャビエルが家庭の事情で契約解除となったなかで、中盤の複数ポジションに対応し、リスタートのキッカーも務められる神谷の存在は頼もしい。

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