■サッカー日本代表は三笘薫を活かせていないのか?
――サッカーファンの意見として「もっと三笘を使うべき」なんて言葉をよく耳にします。日本代表は三笘選手を活かせていないのでしょうか?
よく言われがちですが、どの国の代表も、スター選手は毎試合、得点しない限り厳しい評価や報道をされるものです。それだけ、代表戦と言うのは難しい。ただ、左ウイングで彼を活かすとすれば、経験豊富な左サイドバックを置くのがいいのではないでしょうか。例えば、まだまだ世界で戦えると思える長友佑都選手とか。
――吉田麻也選手や長友選手は代表に現在は召集されていませんが、チームの若返りが全てではないと?
というよりも、どのクラブも代表も、いつも左サイドバックが補強ポイントじゃないですか?三笘選手は右じゃないので、そうなると、パートナーは長友選手、酒井高徳選手くらいしか思い浮かばない。若手だと、橋岡大樹選手などがいますが、ブライトンのエストゥピニャンと比べるのもおかしいですが、インパクトがあったらいいですね。
――戦術の面で、ワールドカップベスト16の壁を打ち破るために、今後の日本代表の懸念はありますか?
今の戦術が合っていると思いますよ。ある程度引いておいて、相手の陣地にカウンターを入れるスペースを作れば、そこで三笘選手が活きる。代表には、板倉滉選手や旗手怜央選手、田中碧選手など、川崎フロンターレの選手も多くいますしね。代表チームになると、どうしても、アルゼンチンのリオネル・メッシ選手のような絶対的な活躍を求められるんですが、あれが全てじゃないんですよ。
特に三笘選手は、エルサルバドル戦での久保建英選手へのアシストや、ペルー戦でのゴールなど、要所でちゃん存在感を発揮しているし、全然問題ないです。