■「日本代表の壁を突破してくれる存在」
――日本がベスト8に行くために必要なことは何だと思いますか?
正直、今の日本代表は、伸びしろのギリギリまで来ているので、その壁を突破してくれる存在として、三笘選手に期待大ですね。世界を圧倒するドリブラーが日本に生まれたんだから、そのチャンスを活かさない手はありません。
それに加えるなら、チーム全体の課題としては、PK練習に尽きます。W杯カタール大会のクロアチア戦を見ても、吉田選手をはじめ、何人もの選手が本番にのまれた外し方をしていました。ああいったPKのミスは、練習で克服できるんですよ。それに、これまでPK戦で2回もベスト16で敗退しているので、早めに対策を立てるべきです。
――最後に来シーズンの三笘選手の活躍を期待して、一言お願いします!
来シーズンも、「マジ・ミトマジック!」これでお願いします!
ちょん・てせ
1984年、3月2日、名古屋市生まれ。愛知朝鮮初級学校でサッカーを始め、、朝鮮大学校を経て2006年、Jリーグの川崎フロンターレに入団。ポジションはフォワード。2007年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表選手となり、ワールドカップ出場に貢献。2010年、南アフリカワールドカップ本大会終了後、ドイツ・ブンデスリーガ2部VfLボーフムへ移籍。その後、2015年に清水エスパルスに移籍、2016年には26ゴールでJ2得点王に輝く。2020年にアルビレックス新潟、21年にFC町田ゼルビアに移籍。22年シーズン後に現役引退。魂のこもった試合解説が話題になる。