■「FWは固まっていない」と森保監督
FWではもうひとり、浅野拓磨がエルサルバドル戦の後半途中から起用された。ポジションは1トップではなく右ウイングである。右SBで起用されたMF相馬勇紀のクロスに反応し、触れば1点という得点機を迎えた。
ペルー戦では出場機会がなかった。今回の2試合ではっきりとしたアピールはできなかったが、マイナスポイントも見当たらない。
森保一監督はFWについて、「完全に固まっているということはない」と話した。「まだまだいい選手はいるので、チームを勝たせてくれる得点をあげられる選手を、幅広く見ていきたい」としている。
今回の2試合で上田と古橋をスタメンで起用したことについては、「ヨーロッパで結果を残していること」を理由にあげた。所属クラブでの数字は「それだけではない」としながらも、今後も選考基準になるとしている。
今年11月からはW杯アジア2次予選が開幕するが、対戦相手との力関係には大きな開きがある。チームを固めて臨まなくとも勝利は見込める。9月、11月の活動については、引き続き多くのFWをテストしていい。クラブでのパフォーマンス次第では、3月のウルグアイ戦で得点を決めたFW西村拓真や、J1得点ランキングで上位につけるFW町野修斗らにもチャンスを与えていきたい。
いずれにせよ、現在のチームは大迫勇也の招集外を感じさせない。FWだけでなく2列目の選手も含めて、様々な組合わせが可能となっている。そして、引き続き競争を促していくことで「個」の進歩を加速させ、チーム全体のレベルアップへつなげていくのだ。