■つくり続けたチャンス
前半の終了間際の42分には、右サイドバックの屋敷優成(大分トリニータ)がこぼれ球を拾って高速ドリブルで持ち込んでクロス。ペナルティーエリア内でこのクロスを受けた松木玖生(FC東京)が相手を外してマイナス気味につなぎ、FWの坂本一彩(ファジアーノ岡山)が飛び込んだが、シュートは右ポスト脇を通過した。
決めきることはできなかったが、完全に崩した形を作って前半を終えたのは大きかった。
そして、後半に入って52分にはセンターバックの田中隼人(柏レイソル)からのロングフィードを受けた甲田英將(名古屋グランパス)がゴールラインまで持ち込んで長いクロス。逆サイドから飛び込んできた北野颯太(セレッソ大阪)がボレーシュートを放ったがGKの正面に飛んでしまった。
だが、このCKからの流れの中で坂本と北野がプレスをかけてボールを奪って、北野が持ち込んでマイナス気味に入れたクロスを坂本が決めて先制に成功する。
そして、さらに70分には北野がカットインして放ったシュートをGKが弾いたところにピンポイントで詰めていた熊田直紀(FC東京)が頭で決めてリードを広げた。
この後、77分にも北野からのクロスを熊田が胸でコントロールし、落ち際をボレーで叩いた見事なゴール・シーンが見られたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった(明らかな誤審だった)。