【2023年J2「補強診断」FC町田ゼルビア編】カタールW杯で得点のM・デューク、元横浜F・マリノスのエリキも加入!J初挑戦の黒田新監督の采配がカギを握る!!【補強充実度『A』/J1昇格可能性『B』】【戸塚啓のJ2のミカタ特別編】(2)の画像
岡山から加入したオーストラリア代表M・デューク  撮影:中地拓也
【その(1)に戻る】

■W杯で得点したM・デュークを獲得 

 オフにドラスティックにチームの陣容を変えたFC町田ゼルビア

 攻撃陣では得点とアシストを量産してきた平戸太貴京都サンガF.C.に移籍した。その平戸から背番号10を引き継いだ高橋大悟の存在は頼もしい。19年途中から21年にかけて、ギラヴァンツ北九州で攻撃のタクトをふるったレフティである。

 所属元の清水エスパルスに戻った22年は出場機会が限られ、今オフに町田への完全移籍を選択した。ゴールとアシストが期待でき、リスタートのキッカーも見込める。J2からリスタートを切る23歳は、今シーズンのJ2で主役となる可能性を秘めている。

 中盤の攻撃的なプレーヤーでは、ジュビロ磐田から黒川淳史いわてグルージャ盛岡から奥山洋平も加わっている。黒川は水戸ホーリーホック大宮アルディージャで、J2リーグに146試合出場している24歳だ。局面を打開する力を持ち、アタッキングサードでの強気なプレーが持ち味だ。奥山は22年に岩手入りし、リーグ後半戦から出場機会を増やしていった。

 CBのチャン・ミンギュや高橋(大)は、ボランチでもプレーできる。大分トリニータから加入した下田北斗はサイドや攻撃的なポジションにも適応する。彼らのようにポリバレントなタイプを多く抱えることで、フレキシブルな戦術変更が可能になるはずだ。

 MF登録では、山口一真が捲土重来を期す。

 20年の水戸で15ゴールを叩き出した彼は、同年終盤に大けがを負い、21年は松本山雅FCで13試合出場無得点に終わった。町田に新天地を求めた22年も、28試合出場で1ゴールにとどまっている。

 30メートル以上の直接FKを突き刺したその1点は、22年のJ2年間最優秀ゴールに選ばれた。とはいえ、彼にとっては物足りないシーズンだったに違いない。攻撃的なポジションを柔軟にこなす27歳は、人材豊富な攻撃陣のなかで確固たる地位を築けるか。

 アタッカー陣はドゥドゥ(FC今治)と太田修介アルビレックス新潟)が移籍し、ヴィニシウス・アラウージョが契約満了となり、鄭大世が現役を退いた。ポポヴィッチ前監督が重用したマルチタレントの長谷川・アーリアジャスールも、契約満了となっている。

 その一方で、ファジアーノ岡山からオーストラリア代表FWミッチェル・デュークを迎え入れた。昨シーズンのJ2では36試合に出場して8得点3アシストを記録した。ポストワークと空中戦をストロングポイントとし、前線で起点になりながらゴールを狙っていく。昨年のカタールW杯に出場し、チュニジア戦でゴールを決めている。

  1. 1
  2. 2