■首位・新潟は引分け以上なら自力でJ1昇格
いよいよ、クライマックスである。
10月8、9日に開催されるJ2リーグ第40節で、アルビレックス新潟と横浜FCのJ1昇格が決まるかもしれない。
39節終了時点で、J1自動昇格の資格を持つのは勝点78の新潟、勝点77の横浜FC、勝点69のファジアーノ岡山だ。岡山の最大勝点は「78」なので、新潟が2位以内を確保するために必要な勝点はあと「1」だ。8日のベガルタ仙台戦を引分け以上で終えると、2017年を最後に離れていたJ1への返り咲きを果たせる。
新潟が仙台に敗れた場合はどうなるか。岡山が9日のヴァンフォーレ甲府戦で引分け以下に終わると、新潟の2位以内が確定する。
新潟は8日にホームで仙台と対戦する。今シーズン最多の観客動員が確実視されており、3万人を超えると2017年3月の清水戦以来となる。
モンテディオ山形とアウェイで引分けた前節は、CBが早川史哉と田上大地だった。オーストラリア代表に招集されていたトーマス・デン、舞行龍ジェームズはメンバー外で、千葉和彦はベンチメンバーだったが、今節はどのような組合せになるだろうか。
右膝前十字じん帯を損傷したMF高木善朗が離脱中の2列目では、伊藤涼太郎がトップ下で起用されている。無得点に終わった前節も、鋭いシュートを浴びせていた。右サイドは三戸舜介と松田詠太郎、左サイドはイッペイ・シノヅカと小見洋太が選択肢となっており、選手交代によって攻撃のギアをあげることが可能だ。
4-2-3-1の1トップは、鈴木孝司か、谷口海斗か。前節の山形戦で同点弾を決めた谷口が先発し、鈴木が途中交代のカードとして起用されるか。
勝点59で6位の仙台も負けられない一戦だが、伊藤彰監督の就任後も1勝1分3敗と浮上のきっかけをつかめていない。38節、39節は無得点に終わっている。伊藤監督はシステムを代えて立て直しをはかっているが、攻守が噛み合わない試合が続いている印象だ。
仙台も意地を見せたいだろうが、新潟のホーム・デンカビッグスワンが歓喜に包まれる可能性は高い。