■名古屋の鉄人
名古屋グランパスの吉田豊も、長友の代役に値する選手だ。世代別代表でも戦った経験があり、いまだ出場経験はないものの、これまで何度もA代表候補だと言われてきた。
しかし、今季序盤は左SBのレギュラーとして名古屋を支えるも、クラブはJ1第9節の鹿島戦から3バックを採用。以降は出番が減り、5月25日の第15節アビスパ福岡戦からはコンディション不良でベンチ外となっていた。そして復帰戦となった第19節湘南ベルマーレ戦では途中出場での17分間の出場に留まっている。
それでも、純粋なタッチライン際での守備能力は国内トップクラス。出番減少の原因の大部分は3-1-4-2に適正ポジションがないことなので、吉田のポテンシャルに疑いの余地はないはずだ。
さらに、昨シーズンは公式戦全55試合に出場しており、ベンチにいたのはわずか5分間と持ち前の鉄人ぶりを証明した。守備組織の構築に定評があるマッシモ・フィッカデンティ監督の下でこの出場数なのだから、そのディフェンス力はやはり誰もが認めざるを得ない。今度こそ待望のA代表デビューを果たせるか。