■横浜FMのカンセロ
現在J1の首位を走る横浜F・マリノスの永戸勝也も、招集に値する活躍を見せている。その特長は、高いキックの精度と戦術理解度だ。
ベガルタ仙台でのラストシーズンとなった2019シーズンには、リーグ戦で10アシストを記録した。SBとしては異例の活躍を披露し、鹿島アントラーズへと引き抜かれている。
そして今季から加入した横浜FMではすぐにスタメンに定着。大外に留まることなくハーフスペースに移動して組み立てに参加するなど、これまでになかった姿を見せてケヴィン・マスカット監督の現代的なサッカーに順応した。もちろん元々持っていたキックの質も健在で、ここまで公式戦20試合で5アシストをマークしている。役割としてはマンチェスター・シティのジョアン・カンセロに近くなってきた。
森保監督は細やかな約束事でチーム全体を管理するわけではないので、横浜FMでの戦術的な動きを常に求められる可能性は低いが、流れの中で永戸の正確なキックとサッカーIQが活きる場面もあるはず。森保ジャパンの攻撃を活性化させるべく、ぜひ招集してほしい選手の1人だ。