■昇格組の熊本を支えるMF河原
【控え】
GK ホセ・アウレリオ・スアレス(徳島)
7節のレノファ山口FC戦でJ2リーグデビューを飾り、15節までの9試合でクリーンシート6試合を記録。リーグ最少失点の守備を支えてきたが、16節から6試合連続で失点を喫したことで、ベスト11は小島に譲ることとなった。
CBでは千葉和彦と舞行龍ジェームズ(いずれも新潟)、内田航平(徳島)らも評価されるべきだが、前半戦7位の町田で全試合に先発している高橋を選出。前半戦の町田は失点がリーグ最少5位の20で、クリーンシートを7試合記録し、複数失点は4試合に止めている。大崩れしない守備を形作っているのが、高橋と深津康太のCBコンビだ。
左SB 内田裕斗(仙台)
前半戦は16試合に出場し、1得点3アシストをマーク。左足のクロスは正確で、氣田と形成する左サイドはチームのストロングポイントになっている。
36得点はリーグ最多2位タイ、36失点はリーグワースト3位と、浮き沈みの激しいチームをインサイドハーフのポジションから支えた。7アシストはリーグ単独トップだ。
MF 河原創(ロアッソ熊本)
J1昇格1年目の熊本が9位で折り返したのは、キャプテンを務めるこの男の働きが大きい。3-3-1-3のシステムでセントラルMFを務め、ボールを循環させる役割を担っている。プレッシャーを受けても簡単にボールを失わず、判断を変えることで攻撃を継続させることができている。
加入1年目の長崎で20試合に出場し、いずれもチーム最多の5得点4アシストを記録。パワフルな右足は健在だ。松田浩前監督のもとではこのところ途中出場が多かったが、カリーレ新監督のもとで先発に復帰するか。5得点5アシストの平戸太貴(町田)も、名前をあげておきたい選手だ。
FW 谷口海斗(新潟)
前半戦は7得点1アシスト。11節から19節まで9試合ゴールから遠ざかったが、20節の徳島戦で目覚めの一撃をゲット。後半戦も期待だ。6得点4アシストの杉本竜士(東京V)、6得点2アシストの富樫敬真(仙台)、苦しいチームで6得点と気を吐いた河田篤秀(大宮アルディージャ)、前半戦全試合出場で5得点の矢野貴章(栃木SC)らも評価される。